その2
先日ディオールのコスメを購入したときにこの香水の名と香りが品物に含まれていた。万人に好まれる香りなのだろう、私もこれは非常に気に入っていて、また愛着のある香りでもある。身につけると幸福への階段を一歩登るような浮き立つ気分にそそられる楽しげな香り。その分ダウンな気分のときは手に取りづらいアイテムでもある。幸せそうな若い女性に是非身につけてほしい香りのひとつ。
プレジャーズ
銘品。エスティはプレジャーズの派生品をつくったが元祖が一番。エアーな香りはおそらくこれと三宅一生の水が当時の先陣を切った二大巨頭であった。元祖が今にして先陣ではなくとも走れるのは嬉しい限り。香りも瓶もフォントも洗練のきわみである。だが残念なことに私はこれを身につけると頭痛がするのであった。どうしても香りを楽しみたいときは頭痛薬とセットで使用する。そこまでしても楽しみたい香りではある。
グリーンティー
どうでもいい情報なのだが私のヴァイオリンの先生はこの香りをつけている。独特な甘みとまろやかさと爽やかさの調和したグリーンティ。人に不快感を与えない良い香水だと思う。ただ私はあのボトルを見ると当時の記憶を彷彿とさせるグリーンティーには二度と手にすることはないだろうと胸に走る苦味とともに強く思うのである。
フラワーバイケンゾー
なぜ購入したのか記憶にない。香りはパウダリーで独特な花の香りがしたことを覚えている。どんなシーンで使用すべき香りなのか当時の広告を見てもピンとこない妙な甘ったるい掴みどころのない不可思議な香水ではあった。ボトルは一輪挿しをガラスにとじこめたような可愛げのあるユニークなデザイン。本当になぜこれを買ったのかしばし考えても一向に当時の状況からも察しがつかない。
ブラッシュ
当時好きなブロガーが雨のときにつけると良い、と書いていたので勢いで購入した。頭痛が耐えられず、香水瓶の形状を知るのにキッチンでボトルを分解した際、香水の瓶の口は非常に強固に塞がれているのだとはじめて知った記憶に残る香水でもある。