クラシック音楽

マーラー九番

カラヤンの指揮するマーラーを聴いた。マーラーの楽章は、美しいものは例えようもなく美しい。アダージェットなど朝焼けの空のようなグラデーションを音で感じる。ただその他の楽章は理解しがたい不明瞭さがあって、マーラーを聴こうという意気込みを持って…

ジュリアス・カッチェン

どういう経緯でたどりついたのか、ジュリアス・カッチェンという名のピアニストの弾く音に惹かれてネット上を探し回ってみたのだけれど、ブラームスとベートーヴェンとラフマニノフにショパンが少し記録に残っているぐらいで残念な事にバッハは一曲も見当た…

リヒテルのラフマニノフ

” 出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/" スヴャトスラフ・リヒテルの名はクラシック好きの方ならみな知っている。ラフマニノフもロシアを代表する作曲家である。この二人の、作曲家と曲と演奏家のコンビネーションというかセッションというか共鳴というか…

ゴルトベルクバリエーションズ

ゴルトベルク変奏曲について書こうと思い立って私は楽器店に向かった。その店には結構な数の楽譜がそろっている。もちろんバッハのメジャーな楽曲はひと通り置いてある。私は例の、表現の難しい色合いの楽譜を手にとってページをめくった。 今は弾いてはいな…

ピエール・フルニエ 無伴奏チェロ組曲

チェリストといえばカザルスだが、私はカザルスの無伴奏を聴いたことがない。バッハ好きなら聴いて当然だろうが、このピエール・フルニエの演奏で満足しているのでもう聞く必要はないと結論づけている。このディスクは二枚組で装丁もシンプルかつ上品で気に…

ピアニスト 清水和音

音楽家になる願いを託されたような名前だな、とその字面を見つめながら思った。親が望み子がそれを叶える確率とはどれほどのものだろう。かなり少ないのだけは想像がつく。 21歳のときにロン=ティボー国際コンクールで清水和音は優勝している。私はその名を…

アシュケナージのショパン

アシュケナージのディスクを買ったのは十代の中盤~終わり頃だった気がする。どこでどういった経緯で手にしたのかこのCDに限っては覚えていない。当時音楽は開けてみないとわからない秘密の箱のようなもので、一か八かの賭けにも似ていた。 なぜショパンを選…

「原題のピアニスト30」の副題について

ここ数日は上記の本のページをめくっている。今日は著者の青澤隆明氏のピアニストに添えた副題を載せたい。 ポリーニ 未来というノスタルジーアルゲリッチ 終わりなき祝祭バレンボイム 交響する社会アシュケナージ 人間の正直リグット 夢見る頃を過ぎても ア…

エフゲニー・キーシン その後

無人島にディスクを1枚持っていけるとしたら、グールドのゴルトベルク変奏曲の一択である。日本人には結構あるあるな選択だと思う。とりあえずグールドを聴けば安心するし、熟睡もする。出だしの一音を聴けば一瞬で四方は別世界に変わる。 今、青澤隆明氏の…

バッハのフルート・ソナタ BWV1013:Allemsnde

Partita first solo flute in A minor BWV1013:Allemsnde 上記の題の曲を聴いている。バッハのフルート・ソナタだ。演奏しているのは“エマニュエル・パユ”というフルーティストである。20代でベルリンフィルの主席フルーティストであったといえばその才能の…

グレン・グールドのベートーヴェン

グールドといえばバッハのゴルトベルク変奏曲や平均律の演奏がすぐに思い浮かぶ。しかしグールドはベートーヴェンも好んで弾いている。というよりバッハと同じ程度に録音を残しているのではないだろうか。私としてはこの作曲家は時代は異なるが同じ国の生ま…

フランス人指揮者の第5番「運命」

指揮者や演奏家を知るのにとりあえず聴く曲がある。指針的な楽曲のひとつにベートーヴェンの交響曲第5番がある。今日はピエール・モントゥ指揮者のそれを聴いた。フランス人のせいかどうかは不明だがこの「運命」は明るく軽快だった。チーズを載せたプレーン…

ギル・シャハムのシャコンヌ

クリスチャン・メルラン著のオーケストラ 知りたかったことのすべてを読中にギル・シャハムの名が出たので検索してみたところ、You Tubeにトップに上がったのがバッハのシャコンヌの動画だった。シャコンヌ好き(多くの曲数は聴いてはいない)としてはあまり…