2021-01-01から1年間の記事一覧

布団からベッドへ変えてみた

布団からベッドに変えてみた。 ベッドを買わなかった理由は 搬入と引っ越しの手間を考えてのこと。 マットレスの大きさと重さを想像すると気が滅入った、という実にものぐさな理由。 なのでベッドはマットレスの付いていない、分解のしやすいものを選んだ。 …

ケーキ作り!ABCクッキング

ABCクッキングにてケーキ作りに行ってまいりました。 ブッシュ・ド・ノエル・ブラン クリスマスケーキですね ひとつのボール内でかためのクリームと やわらかめの2種類を作ります 攪拌中 生地作り 先生のチェックがこまめに入ります。 トレーに流し込んで 4c…

好きな本10選

お題「我が家の本棚」 好きな本10選 思春期に手にとった本というのは忘れがたいものです。 人生に影響を与えた本から記憶に残るものまで紹介します。 10番目『三国志』吉川英治訳 読み切るのが惜しくて途中で書を置いた初めての本です。また私の進路を決めた…

小説(仮)嵯峨山恭爾 013

(貴方はもうそろそろ執着を捨てるべきなのよ。) いつもの夢だ。 (おじいさん?への執着を持っている限り、貴方は多分幸せにはなれないと思う。だってそのおじいさんはもう死んでしまっているのでしょう?話すことができないなら、何かを期待しても難しい…

小説(仮)嵯峨山恭爾 012

巨大なグランドピアノを購入する数日前の話だ。吉野の手配した清掃業者が部屋へ来た。無機物のゴミに紛れて、オレにとっては大事な物も、かなり貴重な品も含まれていたが、放り出して床に投げ捨てたそれ等が、そろそろ玄関口までとどきそうな勢いで部屋を侵…

小説(仮)嵯峨山恭爾 011

(この話をきいておまえはどう思うんだよ。) 例の、男の話しかしない女におれは訊いた。 (え?あぁ。ちょっと怖いよね。) (怖いって俺が?) (うん。異常性?そういったものを感じるけど。) (けど?けどってなんだよ。) (あぁ。今度は「けど?」に…

小説(仮)嵯峨山恭爾 010

吉野の帰った後、オレはぼんやりと窓の外を眺めた。夏の夕暮れ時の空は橙色に染まっていた。ここに住めるのもあとどのくらいだろう、銀行の残高はそろそろ底をつくはずだ。いくつかの定期を解約して、それでも数年、その後はもっと家賃の安い場所へ引っ越し…

小説(仮)嵯峨山恭爾 009

「おい!」 (ああ?) 無意識に繰り返し、吉野の前で頭を打ち続けてたのだろう、彼は気違いじみたオレの行動に恐れ慄きながらも 「何か食べた方がいい」 と未だかつて見たこともない豪華な桐箱に入った弁当を取り出した。それを食べ終えたら風呂に入った方が…

小説(仮)嵯峨山恭爾 008

話があちこち飛んで読んでるヤツには申し訳無い。流れ的にはなぜ実家に天下のストラディヴァリウスがあって、いかにしてそれが失われたのかって話を書くのが筋なんだろう。だが過去に遡ってその記憶を思い返すたびに、オレは抑えきれない破壊行動に駆られて…

小説(仮)嵯峨山恭爾 007

「ほしいって言うんなら全部くれてやれ。他人の付ける価値に意味はねえよ。その価値にこだわって振り回されている間は自分を見失い続ける。自分が最高だと信じる物だけを追い求めろ。お前はその男を人生で出会った中で最高だと思うか?お前自身を最高の笑顔…

小説(仮)嵯峨山恭爾 006

「だから私は立場が違うので、身を引くべきだと思うの」 例の夢の中に登場する変な女の話だ。今俺はコイツに(ストラディヴァリウスがあったんだ、しかも自家に)って内容を説明し終えたところなんだが、返ってきた答えが上記のセリフっておかしくないか? …

小説(5)嵯峨山恭爾 005

十年振りに帰った実家はほぼ変化が無かった。お袋のエプロンの色も髪型も労う声も、学校から帰宅した中学生の頃と何ら変わりがなかった。ただ、犬が増えてたんだよな。小型犬がゾロゾロお袋の足元に纏わりついていた。店で見て可愛いと思うとつい買ってしま…

小説(仮)嵯峨山恭爾 004

「プロフの文章を変えたっていうのは、なんのプロフ?」 これから来る演奏会のパンフのプロフィールに決まってるだろうが、と口から出そうなのを止めた。真一文字に閉じた口元から、答えが生まれるのを彼女は待っているようだった。視線が痛いぜ。俺の端正な…

小説(仮)嵯峨山恭爾 003

「考えてはいけない時に思ってしまう時ってあるでしょう。例えば仕事中とか。そのせいでよくミスをするの。どうせ相手は私の想像するほどに思ってくれてはいないのに。自分を卑下しているようだけど、そう思ってしまうの。私できれば彼について考えたくない…

小説(仮)嵯峨山恭爾 002

オレは大抵の男がそうであるように恋愛について語る事を好まない。人に誇れるような出来事が無いのも正直なところだ。なんだろうな、これもあまりに書きたくはないけれども、そのうち吐かなきゃ先には進めないのだろうな。先に進んだところで人生が好転する…

小説(仮)嵯峨山恭爾 001

弦に触れてはじめの音を出すのに躊躇するのに似ている。気分が乗らなければその時は大抵、最後までいい音は出せない。文章も同じだ。日頃書くことに慣れていない自分が文字を綴ってみるなんて余程の出来事があったと思ってくれ。いつか誰か、彼女以外にこの…

読書「ドルジェル伯の舞踏会」

「ドルジェル伯の舞踏会」は主人公フランソワ・ド・セリユーズとその知人アンナ・ドルジェル伯爵、マオ夫人の3人の奇妙な三角関係を描いた小説である。発行は1924年、夭折の天才レイモン・ラディゲが二十歳の時の時に遺した絶筆になる。 小説の主題は、はじ…

読書「回想のブライズヘッド」

イギリスの作家イーヴリン・ウォーが「回想のブライズヘッド」を書いたのは1945年、第二次世界大戦が終結した年、物語は過去に訪れたブライズヘッド邸に主人公が大隊を駐軍させるシーンからはじまる。題名の「回想」とは「ふたたび」の意であり、広大な土地…

香水忘備録

ディオールでコスメを購入したらサンプルを選んで良いというのでまだ利いたことのないJOYを選んだ。カウンターの女性は甘い香りですよねと私に問いかけるのだけれどもディオールの香水をほぼ利けない私は甘いのですか?と問い返した。柑橘系の香りがしますと…

ボタニティーペインティング

ボタニカルペインティングとはインド菩提樹の葉と蓮の葉を使ってデザインしたキャンバスに色をつけるアートだ。 写真のように感覚で葉を置いていく。 糊付け後、色を塗る。何が良いって「葉」のしばりがあることだ。これが初めから何かを描いて色を塗ること…

ABCクッキング教室

ABCクッキング教室には3コースの教室がある。パン、ケーキ、メイン料理、の3種。 私はケーキと料理を受講しているが、習い方はそれぞれ異なる。料理は5人でチームプレイ、ケーキはソロで作成。今回は料理なので下記の写真通りのものをみなで料理する。 材料…

花盛りの部屋

レディMはその花に満ちた部屋に私を通すとしばらくここで待っていて下さい。そのあいだに心を落ち着けるといいでしょう。と云って出ていった。息のできるのが不思議なほどにその部屋は花々に満ち、私の腰掛けたテーブルにさえお茶を乗せる隙間もないほどに植…

私の香水遍歴4

エクラドゥアルページュ 当時勤務先の上司が付けていた香り。あまりにいい香りで尋ねて返ってきた名がエクラドゥアルページュであった。ランバンのロングランヒット作。名の通り大成功をおさめた香水。雑誌や漫画で、思わずついていきたくなる香りなどという…

私の香水遍歴3

アナスイクラシック 1999年にアナスイが日本を席巻したさいに売り出されたアナスイ初の香水。繰り返し買い足し今も使用している。実にいい香りだと思う。ジャスミンの甘みとベルガモットの酸味がファンタスティックに調和した、アナスイの特徴を際限なく表現…

私の香水遍歴2

その2 フォーエバーアンドエバー 先日ディオールのコスメを購入したときにこの香水の名と香りが品物に含まれていた。万人に好まれる香りなのだろう、私もこれは非常に気に入っていて、また愛着のある香りでもある。身につけると幸福への階段を一歩登るような…

私の香水遍歴1

誰かの香水遍歴を読むのが好きなので私も書いてみた。 その1 バラベルサイユ ベルサイユ宮殿の舞踏会(Bal a Versailles)と命名された香水はそのボトルの絵柄や瓶の形状から4歳の少女の興味を惹くのに充分だった。母の鏡台に飾られた瓶を手にして蓋を開け香…

YSL「リブレ」 オーデパルファム

先日、地方のデパートにてメジャーな店舗のフレグランスを試臭するという暇なことをした。久しぶりにエスティローダのビューティフルやクリニークのハッピーをかいだがハッピーはまだ時代に沿っている気がする。エスティローダのプレジャーズもそうだけれど…

フレグランスコンサルティングを受けてきた。

なぜ「フレグランスコンサルティング」を受けに行こうと思い立ったのか。それは「@コスメ」に書かれた香水のあるコメントを読んだせいだ。”夜の闇の中に漂うジャスミンの香りは、私のみなもとにあるのだとコンサルティングを受けて知った”そんな文章だったと…

ケーキを作ったら瀕死状態になった。

チョコレートケーキの王様 ザッハトルテ・ア・ラ・ローズ 粉をスポンジに変える作業から始めました。それは例えばカレーのルーをカレー粉をから作るのと同じで、なにもない(粉だけはある)ところからひとつひとつ部品を作り上げて形にする作業でした。相変…

ケーキ フレジエ

一日歩いて、その日のラストにフレジエのケーキを作った。結構な疲れ具合だったけれども卵黄やクリームを混ぜたりリキュールシロップを塗ったり、洗い物さえ楽しかったので、性に合っているのだと思う。食べるより作る方が案外面白い。3種の粉を混ぜ合わせる…