読んだ本の感想

好きな本10選

お題「我が家の本棚」 好きな本10選 思春期に手にとった本というのは忘れがたいものです。 人生に影響を与えた本から記憶に残るものまで紹介します。 10番目『三国志』吉川英治訳 読み切るのが惜しくて途中で書を置いた初めての本です。また私の進路を決めた…

読書「ドルジェル伯の舞踏会」

「ドルジェル伯の舞踏会」は主人公フランソワ・ド・セリユーズとその知人アンナ・ドルジェル伯爵、マオ夫人の3人の奇妙な三角関係を描いた小説である。発行は1924年、夭折の天才レイモン・ラディゲが二十歳の時の時に遺した絶筆になる。 小説の主題は、はじ…

読書「回想のブライズヘッド」

イギリスの作家イーヴリン・ウォーが「回想のブライズヘッド」を書いたのは1945年、第二次世界大戦が終結した年、物語は過去に訪れたブライズヘッド邸に主人公が大隊を駐軍させるシーンからはじまる。題名の「回想」とは「ふたたび」の意であり、広大な土地…

美しい文字の綴り

美しい文字の綴りについて。 前に作家、青澤氏のピアニストに寄せる言葉をここへ記したことがある。詩のような、散文のような、眺めているだけでも心の透きとおってゆく言葉だった。仕事を始めてから、私の心のなかでは美しい言葉に触れる世界と、現実の地に…

「原題のピアニスト30」の副題について

ここ数日は上記の本のページをめくっている。今日は著者の青澤隆明氏のピアニストに添えた副題を載せたい。 ポリーニ 未来というノスタルジーアルゲリッチ 終わりなき祝祭バレンボイム 交響する社会アシュケナージ 人間の正直リグット 夢見る頃を過ぎても ア…