0.7カラット ハーフエタニティ ダイヤモンドリング

このリングを購入したのは30代の初め頃、楽天でのネット購入だった。なぜこれを買ったのか、動機はもう覚えてない。当時日経平均の株価が七千円台で、海外の品物が安く手に入った時代、ダイヤも金もアンティーク・ジュエリーも今の価格の半額ほどだった。カルティエやロレックスの時計も0.6~0.7掛けで店頭に並んでいた。なのでこのリングも今よりずっと安く買えたのだと思う。といっても当時、ジュエリーについては右も左もわからない素人だったから、クラリティやカラー、地金の重さや価値を平均価格と比較して買いなのかそうじゃないのかは考えもしなかった。

 

じゃあなぜこれ目をつけたかというと楽天の購入ランキングで数ヶ月常に一位にランキングされていたからだ。皆が買っているのであればきっと安くていいものだろうという単純な考えから。結論を言えば買って正解だった。その理由はハーフエタニテというデザインとダイヤの大きさとクラリティがそこそこ良かったので使いやすく出番が多い、もう十分もとは取れたと思う。

 

スコープで確認するとSI1程度、ロジウムメッキされていないホワイトゴールドの台座に、ファセットの並びがてんでバラバラな留め具合の石。細かなことを気にするタイプは造り直しを希望するかもしれない。けれどもカラーはFかG程度、ラインはきれいな一文字を描き、キラキラに輝きを放っている。ジュエリー初心者の私には文句も無い。年齢を重ねて今では石を買うのに色々と注文をつけるほど無駄に目が肥えてしまった。ホワイトゴールの変色はクロスで研磨をかけるか、シルバー洗浄液に浸すと取れることがあるけれどもお勧めはしない。御徒町へ持ち込んでロジウムコーティングを依頼するのが一番だ。