ハーフエタニティを選ぶかフルエタニティにするか

ハーフエタニティにするか、フルエタニティにするか。よく見るお題である。そしてたいていはサイズ直しのできるハーフエタニティに軍配が上がる。今日はあえてフルエタニティを選んだほうが良い利点をあげようとおもう。

 

・なぜフルエタニティを選んだほうがいいのか。

 

ハーフエタニティを選択する人は太ったときにサイズ直しができるから。という理由で購入するのではないだろうか。もしくはしめやかな場所でダイヤの輝く指輪は気がひけるから地金部分の箇所を表につける、という方もいる。もっともな意見である。ただ、貴方が太ってつけた指輪が外れず苦労したとき、翌日その指輪をつけるだろうか、と問われたら身につけないだろう。宝石箱の中へしまったまま、指輪の存在を忘れてしまうかもしれない。長い時間眠っていた指輪がいざ必要になったとき、サイズ直しに出すのも一苦労。店舗へ持っていって調整されて帰ってくるまですくなくとも一週間はかかる。ネットで郵送するにもリングゲージがなければ自分の指のサイズもわからない。それに何より、ハーフエタニティのサイズ調整は非常に危険だ。なぜならアームを広げるもしくは狭めることで、セッティングした石がはずれやすくなるからだ。1号程度の変更なら指輪の内側を削るのもありだけれども、なんだか損した気分になる。デザインにもよるが±5号までが変更可能だそう。それも職人の方の腕次第。

フルエタニティリングを購入していた場合、葬式時に気おくれするなら地金のみのリングを付ける(これはいくらでもサイズ変更がきく)今どきフルエタのダイヤのリングをつけてメクジラをたてる人もいないだろうと堂々とつけていく。やせたらストッパーリングで落ちないよう重ね付けをする。太ったらネックレスのチャームやピンキーリングで楽しむ。石を使ったリフォームを検討する。

生活をおくるうえで指輪のサイズ変更など手間のかかる事柄を気にしている暇などないのが忙しい一般人の日常であり、ならばはじめからフルエタを購入して360度ダイヤのきらめきや指輪の横顔を楽しむほうがいいと私は思う。ただ指の圧力で石の爪部分の歪む場合があるので地金のしっかりした、できればレール留めや四点留めをおすすめする。