カメラについて

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私はカメラが苦手だ。撮るのも撮られるのも嫌だが撮る方は手間がかかる分嫌い度が高い。被写体を決めて背景を切り取り、光の具合を鑑みて、試行錯誤しようやくシャッターをきる。空間を二次元に転写する作業。乗り物のシークエンスのような動作が面倒だ。移ろいゆく空間の瞬間を狙って瞬時に動作を決めるのはスポーツにも似てる。

ただ、写真を撮る機会を与えられたときには、意地でも撮ってやろうじゃないかとも思う。要素の一つに好きなものを加えると多少抵抗感の下がるのに気がついた。ただ、私には色を識別する能力が常人並みにしかないというか、この色が変だと言われてもピンとこないのである。天気や時間で変わる明暗や彩度の変化に疎いのだ。経験で補えることもあるだろうがおそらく天賦の才がものを言うのである。正直、そんなものどうだっていいじゃないかと考えるが、変なものはやはり妙な印象を与えるらしい。なので写真を撮るたび良いのか悪いのか判断できない自分がもどかしいのである。よってカメラが嫌いなのだ。